過去の拍手  

「最近、人来ぃへんのう」
「……」
「毎日星を見てボケかましとっても、前みたいに突っ込んでくれへんとなぁ」
「……」
「のう、突っ込んでくれへんと……」
「……」
「おっさん、聞いとるんかいな?」
「……む?」
「……聞いてなかったんやな」
さあ星座を見ましょうなのですよ。


春のネタさんたち。


「春……」
「そうだな」
「わかるか石膏よ、春といえば?」
「花粉だな」
「そうだな、色とりどりの花に決まっているだろう」
「お前、聞いているようで聞いていないよな」

「花……一時的の暖かな季節に咲き誇り、そして散っていく存在」
「花。ものによっては花粉を撒き散らし、作品を傷つける」
「この世の儚さを悟らせ、我々に創作意欲を湧かせるっ」
「こういう奴が新たに作品を描き、結果、置き場所に困る」
「石膏よ、良い季節だな、春ってっ」
「おぬしが盛り上がるとは、ヤな季節だな」


天文学部の春。


「おっさんおっさん、春やっ」
「……」
「春といえば、何だか分かるやろ?」
「……新入生」
「そうっ! わかる、分かるでぇっ!
 今年こそ、新入部員が来るでっ!!」
「そうか」
「おっさん、もうちょい盛り上がって、な?」

「おっさんおっさん、新入部員やでっ」
「ほう」
「新しい人間やでぇっ!」
「珍しいな」
「せやな。けど、あいつ、なんや不思議な感じやったけどな」
「ほう?」
「ま、問題ないやろっ」

「いやあ、それにしても助かったなぁ」
「何がですか?」
「言ったでしょ、俺が卒業したら天文学部廃部になりそうだったし」
「そうなんですか」
「よかったよ、君が入ってくれて」
「はぁ」
「反応鈍いね、君」


暑いよー。夏。


「夏」
「そうだな」
「緑」
「うむ」
「そしてえあー・こんでぃしょなぁ」
「馴染んだな。最初は嫌がってたクセに」
「だ、だだだれが馴染んでなどっ!」
「……」
要はツンデレ(待て)


天文学部サイドの夏。


「ねえねえ、そういえばさぁ」
「なんや、どないしたん」
「君、アイス食べれる? 一緒に食べようよ」
「……堪忍や、無茶言わんといて」
「ん……」

「先輩、星見に行きましょうよ」
「いいけど……彼はいけないよねー」
「あ、そうですね……」
「んー、気にせんで行ってくればええよ。屋上からだけやとつまらんやろ」
「……あ、そうだ」
「ナンや? 目ぇきらきらさせて……」
「解体して持ってってあげようか?」
「……堪忍して」
「……それはやめておこうよ」



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