幕間  



「おい、ロイ、デューク」

 一階の大部屋に入り声を掛けると、どれだけザルなんだ、談笑しながら酒を飲んでいた二人がうん、とこちらを見てきた。

「なんだ、加わるか」
「いや、そういう話じゃない」

 大きなジョッキを掲げるように聞いてきたロイにそう答えて、出かけるぞ、と続ける。

「準備しろ。すぐ出る」

 真剣な響きを聞き取ったのか、デュークが立ち上がりながらにやりと口の端を上げて、喧嘩やな、と聞いてくるので、いや、と首を振る。

「リクと馬鹿を連れ戻す。やりあうかどうかは、向こうが決めることだ」
「うむ」
「なんや、つまらへんのう」
「そういうな。どうせお前、何もしないだろ」
「そうやけど。何や、あの活気はたまらんで」
「分からなくもないが。けどな、俺は喧嘩は嫌いだ」
「自分、そう言っていつも怪我人拾ってきては怒られてるやないか」
「……うむ。しかし、あれは何故怒るんだ」
「そら女拾ってくるからやないか?」
「仕方が無いだろ、怪我してるんだ」
「……せやからな、そういう問題でもないんやって」
「む、ならどの問題だ?」
「そら、ネリーに聞くんやな」
「聞いたが、怒られたぞ」
「……さよか」
「うむ」

 準備をする為に階段を上る二人の会話を苦笑しながら聞いて、ホークスは、早くしろよ、とだけ声を掛けた。

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