世 界 設 定







 街は、第一階層から第四階層まで分かれる。


 第一階層には王城があり、それを囲うように城壁がある。
 第二階層は貴族街であり、城に勤務する貴族が主にそこで生活している。
 第一階層と第二階層とをまとめて、上層とも呼ぶ。


 第三階層は、一定以上の税金を納めることの出来る人々が住めることになっているが、その制度のために主に商人が住む階層になっている。
 第四階層には、それ以外の人……主に外からなだれ込んだ人々の溜まり場になっており、雑然としている。憲兵による警備も行われておらず、第一から第三階層とは一線を画しているともいえる。
 第三第四階層をまとめ、上層と対比させて下層と呼ぶことが多い。


 それらすべてを囲うように、外城壁がある


 上層と下層の間には太い川が流れており、数本の橋が架かっている。そのうち、馬車が通れる二本の橋には兵の詰め所があり、六つ時以降に渡ろうとするならば通行証を見せる必要がある。
 通行証は上層に住む人には無条件で、下層に住む人にはその必要があるもの(学園に通うものなど)に与えられる。
 持っていないものが上層から下層へと渡ろうとする場合には、罰金が科せられ、払えない場合は二日の禁固刑が科せられることとなる。
 









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